Q: 猫伝染性腹膜炎はどのような病気ですか？
A: 猫伝染性腹膜炎は猫の腸コロナウイルス（FECV）が体内で猫伝染性腹膜炎ウイルス（FIPV）に変異することによって引き起こされる病気で、猫の腸コロナウイルスは猫同士の接触や感染した物品を介して広まります。

Q: 猫伝染性腹膜炎の治療方法はありますか？
A: あります。猫伝染性腹膜炎の治療方法としては、抗ウイルス剤やビタミン剤による治療と、症状に合わせた対症療法が行われます。早期発見と適切な治療が重要です。

Q: 猫伝染性腹膜炎にかかった猫は他の猫にうつる可能性はありますか？
A: 猫伝染性腹膜炎ウイルス（FIPウイルス）は今のところ猫から猫に感染しないと考えられています。しかし、FIPウイルスに変異する前の猫の腸コロナウイルス（FECウイルス）は主に糞尿を介して猫から猫に感染します。

Q: 猫伝染性腹膜炎の予防方法はありますか？
A: 猫伝染性腹膜炎の予防方法としては、まずはFIPウイルスの変異する前の腸コロナウイルスに感染しないことが挙げられます。他の猫との接触を避ける、お家の外に自由に出さない、多頭飼育を控えるなどの方法が考えられます。またFIPはストレスが原因でFECウイルスがFIPウイルスに変異し発病しやすくなるといわれています。猫の免疫力を下げないために、ストレスの少ない飼育環境を整えましょう。外飼いや多頭飼いをしない、ストレスの少ない飼育環境を整える、定期的にPCR検査を実施する、などが挙げられます。

Q: 猫が腸コロナウイルスに感染しているかどうかの検査方法はありますか？

A: はい。糞便を用いたPCR検査などでコロナウイルスに感染しているかどうかを検査できます。しかし、腸コロナウイルスに感染していてもFIPウイルスに変異する確率は高くないのでそれほど心配する必要はありません。また腸コロナウイルスはごく一般的な感染症で、元野良ネコ、保護施設からの受け入れ、ペットショップに行く前のブリーダーの施設などである程度他の猫との接触がある場合、お家に迎えた時にはウイルスを持っていることも十分に考えられます。

※腸コロナウイルスに関しては正しく理解し、過度に怖がらないことも重要です。